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ジャパン ケネル クラブ(JKC)では、FCIのスタンダードを踏襲しておるが、FCIでは、英語・フランス語・スペイン語・ドイツ語の4ヶ国語しかなく、JKCはFCIの英語版を飜訳してJKCスタンダードとている。
ここに掲示したスタンダードはJKCから頂いたハードコピーをそのまま、再度打ち直して掲示した。 サルーキの写真は画像があれていたので、クラブ員のサルーキ写真を入れた。 スタンダードはその犬種のあるべき姿を明確にしている非常に重要なものである。 よく理解して置きたい。 疑問点については、当クラブへE-mail又は電話でご質問下さい。 もし、問題点が 出ましたら、JKCへ申し出て善処致したいと思います。 (-記-髙橋 寛)
FCI スタンダード No.269 ◇原産地 中東/FCI後援 ◇用 途 サイトハウンド ◇FCI分類 グループ10 サイトハウンド セクション1 長毛或いはフリンジのあるサイトハウンド サルーキはタイプに幅があり、そのバリエーションはこの犬種にとって好ましく、典型的なものである。バリエーションが生まれた理由は、サルーキがアラブの伝統の中で中東という広大な地域で何千年にも亘りハウンドとして狩猟に用いられたからである。元来、各々の種族はその地域の特別の獲物の狩猟に最も適したサルーキを所有していた。しかし、中東の伝統のため、サルーキは売買されず、名誉の象徴とされてきた。 1923年に作成された英国のスタンダードは、この犬種のヨーロッパにおける最初の正式なスタンダードであり、元来の全てのタイプのサルーキの特長を包括して作成された。 ◇一般外貌 この犬種の全体的外貌は、優雅さと、均衡のとれた印象を与え、際立ったスピード感と耐久性が、力強さや活発さと共に見られる。スムーズバラエティー:被毛にフェザリングのないコとを除けばポイントは同様である。 ◇重要な比率 体長は、体高とほぼ等しい。但し、牡は実際よりも体長が長く見える傾向がある。 ◇習性/性格 他人に対しては控えめだが、神経質でも、攻撃的でもない。威厳があり、理解力と自立心がある。 ◇頭 部(ヘッド) 長く、幅は狭く、全体的に高貴に見える。 ◆頭蓋部(クラニアル・リージョン) スカル 両耳の間は適度の幅があり、ドーム状にはなっていない。 ストップ 目立ってはいない。 ◆顔 部(フェイシャル・リージョン) 鼻(ノーズ) ブラック、或いはレバー・ブラウンである。 顎/歯(ジョーズ/ティース) 歯及び顎は力強く、歯は完璧で、歯列が正しく、欠歯のないシザーズバイトである。 目(アイズ) ダークからヘイゼルで、輝きがあり、大きく、オパールである。しかし、出目ではない。表情は威厳があり、優しく、又忠実で、遠くを見る様な眼差しをしている。 耳(イャーズ) 長いシルク状の被毛に覆われ、付け根は高く、良く動き、スカルに沿って垂れて長い。 ◇頸 部(ネック) 長く、柔軟で、筋肉が発達している。 ◇ボディ ◆背(バック) かなり広い。 ◆腰(ロイン) 僅かにアーチし、筋肉が発達している。 ◆尻(クルーブ) 寛骨頸は広く離れてついている。 ◆胸(チェスト) 深く、長く、幅はほどよい狭さである。 樽胴ではなく、扇平肋でもない。 ◆アンダーライン よく巻き上がっている。 ◇尾(ティル) 長く、尾付きは低く、自然なカーブに揚げられている。裏側はシルキーで豊富な被毛に覆われているが、毛むくじゃらではない。成犬になると、遊んでいる時以外はトップラインより上に揚げることはない。先端は少なくとも飛端に達する。 ◇四 肢(リズム) ◆前 肢(フォアクォーターズ) 肩(ショルダー) よくレイバックしており、筋肉が発達しているが、粗野になるほどではない。 上腕(アッパー・アーム) 長さは肩甲骨とほぼ等しく、良い角度を成している。 前 腕(アォアアーム) 肘から手首までは長く、真っ直ぐである。 中 手(パスターン) 力強く、柔軟で、僅かに傾斜している。 前 足(フロント・フィート) 足は適度な長さで、指趾は長く、よくアーチしており、スプレー・フォートではなく、 同時に猫足でもない。全体的に力強く、しなやかで指しの間には被毛が生えている。 ◆後 肢(ハインドクォーターズ) 力強く、ギャロップに適して、ジャンプ力がある後肢である。 大腿及び下腿(アッパー及びロワー・サイ) よく発達している。 膝(スタイフル) 適度な角度がある。 飛節(ホック) かなり下の方についている。 後足(ハインド・フィート) 前足と類似している。 ◇歩 様(ゲイト/ムーブメント) スムーズで、流れる様な、無駄のないトロットである。歩様は軽快で、よく持ち上がり、 歩幅が広く、推進力が見られるが、ハックニー歩様やバウンデイング歩様ではない。 ◇被 毛(コート) ◆毛(ヘアー) なめらかで、柔らかく、シルキーな被毛で、脚や大腿の後にはフェザーリングが見られ、成犬の喉にはフェザリングがあることもある。子犬は大腿と肩に僅かにウーリーな被毛が見られる。スムース・バラエティはフェザーリングは見られない。 ◆毛色(カラー) いかなる色でも、いかなる色の組み合わせでも許容されるが、プリンドルは好ましくない。 ◇サイズ ◆体高 平均 58~71cm 雌は比較的小さい。 ◇欠 点 上記の点から如何なる逸脱も欠点とみなされ、その欠点の重大さは逸脱の程度に比例するものとする。 ◇失 格 陰睾丸。 |